資産市場とIS-LM分析

前提

  • 需要制約下の経済を分析対象とする。
  • 帝国政府が積極的な需要喚起政策を行う⇒国民所得の増加
   ↓
  • 政府による政策の限界
    • 政府が国債発行で賄おうとすれば累積赤字が増大。
    • 国会で予算が確定するまでに時間がかかり消極的になりがち。
    • 政府とは独立した機関である中央銀行(大才帝国銀行)が金融緩和による需要喚起。







貨幣と資産市場



資産市場均衡とワルラスの法則

資産

  • 貨幣
  • 貨幣以外の資産=債券(社債、国債、株式、住宅、土地等)


 資産全体に対する予算制約式
  • (貨幣供給-貨幣需要)+ (債券供給-債券需要)=0

 
 片方の資産需給が均衡していれば、必ず残りの資産の需給も均衡する=ワルラスの法則
  • ⇒貨幣市場を分析するだけでよい。


貨幣の概念と貨幣供給

□貨幣の機能

  • 交換手段(a medium of exchange)
    • 財・サービスの交換を効率化する。貨幣は財と容易に交換可能、すなわち貨幣は流動性が高い。
  • 価値保蔵手段(a store of value)
    • 異時点間の交換取引。もっとも収益率は低いが、貨幣は資産の一部として価値を保蔵する手段。


□貨幣の概念

  • 現金通貨…銀行券発行高および貨幣流通高から対象金融機関保有分を差し引いたもの。
   (家計や企業が保有する紙幣や硬貨など)
  • 預金通貨…要求払預金。
   (普通、当座預金口座など)
  • M1=現金通貨+預金通貨
   (基本的な貨幣供給の定義)
  • 準通貨…定期性預金など
  • M2=市場で売買できる定期性預金
  • 譲渡性預金(CD)…市場で売買できる定期性預金
  • M2+CD=M2+譲渡性預金


□貨幣供給量のコントロール

  • 公開市場操作(Open Market Operation)
    • 中央銀行による債券(国債・手形等)の売買。最も多用する金融政策の手段。
    • 買いオペ:中央銀行が民間から債券を購入し現金通貨を支払う ⇒貨幣供給量UP
    • 売りオペ:中央銀行が民間に債券を売却し、現金通貨を受け取る⇒貨幣供給量DOWN

  • 貨幣供給量M^sは以下で表される中央銀行の政策変数、一定のM
    • M^s=M(完全にコントロール可能と仮定)


貨幣保有動機と貨幣需要関数

□取引動機

  • 財の取引動機は名目国民所得によって表される、貨幣の取引動機を考慮した貨幣需要関数
   (仮定:簡便化の為に最終財の取引高が増大⇒貨幣需要も比例的に増大)
    • M^d=kPY
  • 名目国民所得は貨幣単位で測った国民所得のことで、財の単位で測った国民所得である実質国民所得Yに物価Pを乗じたもの。
  • M^d:貨幣に対する需要。
  • k:比例定数でありマーシャルのkと呼ばれる。


□資産需要

  • 価値保蔵手段としての需要
    • 他の資産とのポートフォリオ(資産選択)の中で、最も「流動性」が高い資産として貨幣を需要。
  • 利子率の上昇は債券価格の下落と同値であるため、貨幣から債券への需要シフトをもたらす(=貨幣需要は利子率の減少関数)。
    • M^d=k(r)PY
          (-)


資産市場均衡とLM曲線


  • 最終更新:2008-07-26 22:41:33

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